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小説を書こう!
第47回
 修辞術 省略法 断除法

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★★
  ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は、省略法と断除法についてだね」
『はい。まず、省略法というものは、言葉を省略するレトリックの
ことです』
「言葉を省略する?」
 語句を省略することで、簡潔な表現になるってことさ。
 ムーシコス君。
『そうですね。
 言葉を簡潔にすることで、短い文章で表現することは、とても実
用的になります』
「じゃぁ、省略法は、実用性が目的なんだ」
『それだけが目的ではありません。
 効果的な語句の省略は、文の余韻に浸らせ、読者に何かを暗示させ
つつ、印象的にする効果が期待できます』
 つまり、言わない事で、読者に連想させるということだね。
『そうですね。
 とくに、”ことわざ”、”格言”、”スローガン”などは、短い
簡潔な表現で力強い印象を与える必要性があり、実際、簡潔に
言い当てる事で、”ことわざ”、”格言”、”スローガン”の
効果はでてきます』
 省略法は、受けての想像力を刺激することで、受け手に気がついて
もらうってことになりそうだね。
 シニョール呟き尾形。
『そうですね』
「ふ〜ん、じゃぁ、断敘法は?」
『断敘法は、省略法の一種です』
「どう違うの?」
 省略法を徹底した文章。って感じかな。
『そうですね。簡潔な文章。というよりは、体言止めやわざと短く文
を切る事で、読者に力強い印象を与えます』
 文としての構成よりも、語呂やリズムが重要になっているみたいだね。
『そうですね。
 ただ、気をつけなければいけないのは、省略法、断敘法の乱用を避け
るべきだということです』
「乱用については、他の修辞術もおんなじだね」
『はい。
 特に、省略法や断敘法は、形式的には正しくはない文章になります。
 基本的に正しい文章というものは、読みやすいものです。
 逆をいえば、正しくない文章は、読みにくいということです』
「でも、簡潔でいいんじゃないの?」
 そうだね。でも、簡潔すぎても、意図や意味が伝わらなくなってし
まうということさ。
 いちいち、読者もいちいち連想してくれるわけじゃない。
 要所、要所でつかわないと、かえって、読者に文章が下手だと思われ
てしまうというわけさ。
「なるほどねぇ」
 さて、とりあえず、紹介する修辞法は、
 ・誇張法、矛盾語法
 ・緩叙法、えん曲法
 ・形容語句法、美称法
 ・警句法、音韻法
 と、あります。
 それじゃぁ、アルデベルチ







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