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小説を書こう!
第49回
 修辞術 緩叙法 えん曲法

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★★
 ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は、緩叙法、えん曲法についてだね」
『はい。
 まず、緩叙法ですが、こちらは、わざと控えめに表現する修
辞術が緩叙法です』
「ん? たとえば、どういうこと?」
『そうですね。
 たとえば、”彼は走るのが遅いわけではない”といった表現方法
です』
 なるほど。反対の意味を持つ言葉を否定することで、ストレート
に速いというより、ちょっと気になる言い方だね。
『はい。文章において、読者に気にかかるということはなにかしら
の印象を強く与える効果が期待できます。
 上記の例でいうなら、遅くはないということは、つまり、速い
ということだ。
 でも、どうして?
 という疑問がでてきます。小説において、それを補足する説明や
描写や台詞があれば、読者は小説に対して、ある種の説得力を
感じることができます』
「なるほどねぇ」
『また、緩叙法には、ある事柄を肯定するのではなく、反対の言
葉を用い、それを否定するパターンがのほかに、パターンがあり
ます』
 それは何?
『二重の否定のパターンです。
 具体的には、
 ”彼は走るのが速くないわけではない”
 といったものです』
「わ、なんだかややこしい」
 でも、否定の否定が強い肯定になっているね。
『そうですね。緩叙法というのは、他にも使い方のパターンが
ありまして、控えめに表現しておきながら、実はそれどころ
ではないような言い方のパターンです』
「よくわからないよ〜」
『たとえば、”彼が、1位。それは、ちょっと速いなぁ”
 というものです。
 実績に対して、控えめに表現する事で、言い手の心理的な動揺
が強調できます』
「じゃぁ、えん曲法は?」
『緩叙法に良く似ていますが、直接的に表現するのではなく、遠ま
わしに表現する修辞術です』
「たとえば?」
『たとえば、”彼が遠いところにいった”というように、”彼が死
んだ”と直接的に表現するのではなく、遠まわしに表現する修辞術
ですが、印象に残る表現技法というよりは、あるショッキングな出
来事がおきて、その場に不相応な単語を使わざるを得ないとき、気
遣った修辞術だといえます』
「なるほどねぇ〜」
 さて、とりあえず、紹介する修辞法は、
 ・形容語句法、美称法
 ・警句法、音韻法
 と、あります。
 それじゃぁ、アルデベルチ






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