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小説を書こう!
第50回
 修辞術 形容語句法 美称法

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★★
  ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
「形容語句法、美称法について、だったね」
『はい。まず、形容語句法から。
 これは、ある人物、ある物事の特徴を短く的確に言い表すキャッチコピーなんか
によく使用される修辞術です』
「たとえば?」
『そうですね。生きた化石 シーラカンス。
 とかですね』
 なるほど、シーラカンスが、化石になるくらい、昔からいた種だというのがよく
わかるね。
『ええ、どちらかというと、小説の中というよりも、既に述べたようにキャッチコ
ピーや、キャッチフレーズ、タイトルによく使われる修辞術です』
「あだ名や異名って感じだね」
『そうですね。
 形容語句法は、短い語句で、的確に対象を表現する修辞術です。
 燃える闘魂 アントニオ猪木 というのも形容語句法ですが、その場の雰囲気や
イメージ作りにはもってこいの修辞術といえるでしょう』
「じゃぁ、美称法は?」
『美辞麗句を並べてたり、ちょっと気取った表現のことです。
 日本では、文明開化とされる明治時代に盛んに使われた修辞法ではありますが、
現代では、あまりしようされません。
 おそらく、巧言令色という言葉と美辞麗句が一つのセットになっているところ
から、どこか軽薄さを印象付けることから、そうなってしまったのかもしれませ
ん』
「じゃぁ、美称法は間違いって事?」
『いいえ、どうしても人は美しく着飾ろうとすると、ついつい背伸びをしてしま
い、過度の美称をしてしまいがちだということです。
 逆に、さりげない美称法の使い方があまりにも難しいし、それにしては効果が
表面的に現れないことからそうなったのだと推測しています』
 つまり、適切な美称法というのは、難しいけど効果がない。ということじゃ
ない? シニョール呟き尾形。
『効果が無いわけではなく、書き手が思うようにコントロールできない。
 というのが適切だと思います。
 また、一般に、小説を書き始める方の多くは、描写が苦手だといいます。
 案外、この美称法がうまくできないと感じるからじゃないかと思います。
 美称法によって、かける事と、書けても書かない事は、小説の書き手として
は大きな実力の違いが出てきます。
 小説を書こうと思うならば練習してみるのも、上達の方法だと思います。
 また、それによって、ボキャブラリーが増えるはずですから、絶対、これ
からの小説を書くための力になります』
「あ、そういえば、このメールマガジンは、小説を書こう! だったんだよね。
 なんか久々に実感したなぁ」
 同感、同感。
 おっと、いよいよ、紹介する修辞法は、警句法、音韻法を残すのみとなったねぇ。
 あ、それと、メールマガジンについて、取り扱ってほしいテーマやら感想やら、
質問やらがあれば、
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/shop/1008/1125481788/r1
 にレスをかいてくれたまえ。
 出来るだけ対応すると、シニョール呟き尾形はいっているぞ。
 それじゃぁ、アルデベルチ







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