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ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は、警句法、頭韻法についてだったよね」
『はい。たくさんあった中でも、今回の警句法、頭韻法が、修
辞術の紹介では最後になります。
まず、警句法ですが、これは、短い語句で、真理を語る修辞術
のことをいいます』
「というと?」
短く、吉にとんだ言葉で、読み手の心に強い印象を与える表
現方法さ。ムーシコス君。
『クニークルスの言うとおりだね。
英語では、エピグラムといいまして、これは、エピグランマ
というギリシア語が語源になっているそうです。
このエピグランマ。意味は”記念碑に記された短い一節”と
いうことをいうらしい』
「たしかに、記念碑にだらだら長く書かれるよりも、ピシャリ
と短い言葉があった方が、どんなkとを記念した何の記念碑か
わかるものね」
『そうですね。
そして、警句法で表現するコツは、人の意表をつく鋭い表現
で真実の一面を指摘するものです。
ちょっと、陳腐な表現になりますが、
”絶対というものは、この世に絶対がないという、絶対以外
ありえない”
といったものもありますが、いきなり考えだすのも難しいで
すから、練習として故事や成句、名言、ことわざを利用したり、
参考にするのが効果的でしょう』
「でもさ、オリジナルの警句をつくるなんて難しくない?」
そのとおり。
実際、名言はいわゆる偉人といわれる、シニョール、シニョーラ
の言葉だし、故事やことわざだって、長い歴史を経て残った、
真理とか真実を言い当てるものだもの。
一種の特別な才能とか才覚みたいなのは、必要かもしれない
よね。
『ええ、そのとおりです。
だからこそ、最初はオリジナルにこだわる必要はなく、現在
ある故事や成句、名言、ことわざを利用したり、参考にしてい
くのが常套手段というものでしょう。
そうしているうちに、きっと、書き手のオリジナルの警句がい
つか出来るはずです』
警句があると、文章がひきしまるものね。
「じゃぁ、頭韻法は?」
『頭韻法は、文章を口にだして読んで、耳や口に心地よい文章
を書くという修辞術です』
「どういうこと?」
音楽なんかでは、”韻を踏む”という表現がされているみた
いだよ。
ムーシコス君。
「韻を踏む?」
『一つの文節や文章において、似た音の単語をいくつか続ける
方法です。
音楽では、ラップなどでは、よく意識されて多く使われてい
る、のが脚韻です。
洋楽においても、脚韻だと耳に心地よいので、多く使われて
います。
脚韻とは、ヨーロッパ諸国語で、似たような発音の音の反復
が詩行の最後の音に行われるものです。
ただし、日本語は、ヨーロッパ諸国語などと比べて子音が弱
く発音されるということもあり、あまり意識されません。
ヨーロッパ諸国語などの場合、子音が合えば韻を踏んだ効果
があるのですが、日本語では、子音と母音が一致した場合のみ、
韻を踏んだことが強調されるということが、あり、韻を踏むこ
と自体が難しくなっているからだとも言われています。
さて、今回紹介しているのは、頭韻法ですから、脚韻法に対
するように、語頭や句頭などに同じ音を繰り返して用いること
だというわけです』
まぁ、実際、口に出してみると語呂がいいとか、口に心地よ
い文章になる。
ってことだね。
『はい。口当たりがよかったり、語呂がいいと、不思議と繰り
返され、頭に残ります。
つまり、自然と印象付けたいことがあるときに有効だと
思われます』
「っと、これで、事前に用意した修辞術の技法についてはやっ
てきたよね。
次は?」
『そうですね。
次回からは、比喩のいろいろな方法についてやっていきた
いと思います』
珍しく、準備万端だね。
『まぁ、たまには』
なにはともあれ、それじゃぁ、アルデベルチ
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第52回へ進む(比喩について @)
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