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小説を書こう!
第53回
 比喩について A

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★★
 ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は、比喩の使い方やコツについてだったよね」
『はい。一言に比喩といっても、本当にさまざまな方法があります。
 直喩、暗喩、声喩、提喩、換喩、ぐう話法などがあげられます』
「ふ〜ん、たくさんあるんだね」
 でも、なんで比喩なんて使うんだろう?
『それは、比喩に大きなメリットがあるからです。
 まず、そのメリットを知る事が、比喩の使い方やコツにつながる
と思います』
 さしずめ、比喩の本質と目的。
 ってことかな。
『そこまで、断言できるものではありませんが、そのようなものです
ね。
 まず、どのような比喩であれ、比喩というものは、比喩する人が、
表現しようするものは、普通とはちょっと違った表現の仕方をする
という点はいいかな?』
「うん」
『そのうえで、明らかに違う、他のものやことを言い表す、言い方
をすることで、その言い方に対する違和感や意外性で、表現を受け
た側の感受性を刺激しながら間接的に伝えたい事を伝える表現方法
が比喩の目的だといえます』
「う〜ん、わかったような、わからないような・・・」
 まぁ、あれだね。
 ちょとかわった言い方をされて、一見関係がなさそうだけど、
実は共通点があった。
 という発見を読者にさせることが比喩。
 ってことだよね。
『そうですね。今回は直喩を例にしてみますね。
 物理的な形や様子が似ているものを比喩として●●のような、
という言い方が基本的な使い方ですが、他にも、一見似ても似つ
かない形や様子なのに、言われてみれば、おもわず連想してしま
う共通点を●●のような。という言い方で結んでしまう。
 これが比喩を使うコツだといえるでしょう』
「う〜ん、つまり、その言い方で、ハッキリとしたイメージを
伝えることが比喩の使い方のコツだってことかな?」
 そうだね。
 実際、比喩の構造は、AはBのようだ。というときに、Aを、
Bにある共通の要素をもちだすからこそ、イメージしやすく
なるものね。
『そうですね。
 人は、”C子さんは、美人だ”といわれても、どんな風に美
人なのか、なかなかイメージできませんし、具体的な説明を
されるより、バラという美しさの要素をもつものを持ち出して、
”C子さんは、バラのように綺麗な人だ”といわれると、なぜ
か赤が似合う情熱的で、魅力的な女性像の活き活きとしたイ
メージが現れてきます』
 まさに、バラの美しさとC子さんの美しさのイメージが、
重なったわけだ。
「でも、C子さんはバラじゃないよ?」
『そのニュアンスさえ伝われば、受けては”ような”という
キーワードで同じではなく似ている、ということでイメージ
してくれるのが直喩のいいところです。
 清楚な美人であれば、”C子さんは、百合のような人だ”と
いえばいいわけです。
 男性であれば”D男さんは強い”といわれるよりも、”Bさん
は鬼のように強い”といわれたほうが、強さのイメージが現れ
てきます』
「えっと、つまり、比喩されるBの要素をが、その後に続く形容
される内容の印象をより強くする。
 ってことだね」
 そうだね。
 比喩を使うコツは、たとえるものと、たとえられるものの共通
点を持ち出す。
 ってこと。
 そして、普通では気がつかないけど、言われてみれば、納得
できるものを、たとえに出すというのが上手な比喩だといえる
んだろうね。
『そうですね。
 今回は、直喩を中心に比喩の使い方のコツについてでした
から、次回は暗喩について述べたいと思います』
 それじゃぁ、アルデベルチ










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