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小説を書こう!
第55回
 比喩について C 声喩 1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★★
 ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は、声喩についてだよね」
『声喩は、オノマトペともよばれ、”擬音語”や”擬態
語”の総称だといわれています』
「オノマトペ?」
 擬声語ないし擬態語のことだね。
 事物の音や人・動物の声あるいは、物事の状態や様子
などを表す言葉のことさ
「たとえばどんなもの?」
『そうですね。たとえば、擬声語は、
 ”ざわざわ”
 ”がやがや”
 ”わんわん”
 ”しくしく”
 などですね。
 クニークルスも言いましたが、物音・声・などを音
にたとえる比喩だともいえますね。
 一方、擬態語は、
 ”にやにや”
 ”うろうろ”
 ”じわじわ”
 ”ぴかり”
 ”ころり”
 ”てきぱき”などの類です。
 広い意味では擬声語の一種ではありますが、厳密に
は擬声語が自然の音や人間や動物などの音を直接言語
音を模写してたとえる表現です。
 それに対して擬態語は、直接音に関係なかったり、
音がしていないものの状態などを間接的に比喩する表
現だと区別されます』
 話し言葉によく使われるよね。
 文章だと、どうだろう? 子供向けの文章や、砕け
た軽い感じの文章なんかで見かける表現だよね。
『そうですね。
 もちろん、子供向けの文章だったり、砕けた文章だ
からといって、声喩が低級な表現だということはあり
ません。
 むしろ、へたに詳しく描写するよりも、具体的かつ
感覚的に伝える事のできるという意味では、高級な表
現だといえるでしょう。
 さらに、新しい声喩を作り出すことで、読み手に斬
新な感覚を与えるという効果まできたいできます』
「へぇ、すごいねぇ」
 でも、新しい声喩なんて簡単には作れないよ。
 だから、子供向けの文章だからとバカにしてたら絶
対に無理。
 というか、子供向けの文章の難しさを知らないのは、
小説を書く上である種問題があるといっていいんじゃ
ないかな?
『ま、まぁ、クニークルスの言い方は極端ですが、あ
る種そういったところは無い事はないですね』
「ということは、使うとなにかいいことがあるの?」
『はい。
 声喩を使うメリットは、読み手に、書き手のイメー
ジを直接に伝えることができるというものがあります。
 特に、相手に強く印象づけたい場合などに使うと効
果的だといえるでしょう』「たとえば?」
 そうだね、たとえば、広告で宣伝文句なんかいい例
じゃないかな。
 短い声喩で、受け手に強い印象を与えることができ
るんだ。
 クニークルス君。
「あ、なるほど。
 でも、どんな風に使えばいいのかなぁ。結構むずか
しくない?」
『では、次回は声喩についての使い方を中心に述べた
いと思います』
「それは楽しみだなぁ」
 それじゃぁ、アルデベルチ




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