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小説を書こう!
第104回
 発想技法 組み換え型 スクランブル法 6
  コンセプトについて 1

 

 

 

 

 

 

 

★★★
 ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
《なのだ、なのだのめぐたんなのだ\(⌒▽⌒)/》
「今回はコンセプトについてですね」
《めつたんも、コーンスープは好きなのだ》
 コンセプトだよ、めぐたん。
 前回は、コンセントに間違えたし・・・。
『まぁ、気にせず、話を進めましょう。
 前回、クニークルスが説明したとおり、コンセプトとは、広告などで、
既成概念にとらわれず、新しい視点から商品やサービスととらえて、新し
い意味づけを与えるということです』
「今回のスクランブル技法だと、たしかに、組み合わせを変えることで、
新しいキーワードが出てきたものね」
『はい。
 そのキーワードをもとにコンセプトをつくることが、スクランブル法の
目的といってもいいでしょう』
《ふに、キーワードそのまんまじゃだめなのか?》
『そうですね。
 コンセプトは,キーワードに置き換えたままでは、原材料のままでしか
ありません。
 原材料を加工して、どんな製品をつくるか、何ができるのかは、原材料
だけではわからないのです。
 何がどのようにできるかは、原材料を使って作ってみなければわからな
いわけです』
「原材料は、あくまで潜在的な可能性、ってことだね」
《洗剤なのか〜》
 潜在だよ、めぐたん。
 表面にはっきりと表れないけど、内部にひそかに存在することだね。
『そうですね。
 原材料だけでは、原材料の中にある潜在的な可能性はひきだせません。
 どこまで膨らむかは,まだ単なる「そうなるはず」の潜在的な可能性に
すぎないわけです。
 その原材料の可能性をどこまで引き出せるかが、コンセプトのプロファ
イル化といえるでしょう』
「コンセプトのプロファイル化って?」
『コンセプトを膨らませ、具体像を検討していく、という風にとらえて
もらえばいいかもしれません』
「じゃぁ、それはどうやってすすめていくの?」
『とりあえず、手順としては
 コンセプトを具体的場面に置き換える。
 登場人物の設定。
 コンセプトの舞台の列挙
 登場人物と舞台から、ストーリーを描く
 ストーリーから、新しい発想を見つけ出す
 といったものです』
 なんだか、小説の発想技法としてつかえそうだね。
『そうですね。
 コンセプトを膨らませるというのと、小説をかくというのは、
案外、にているかもしれません。
 それだけに、小説の発想技法に応用可能だということですね』
《ふに、じゃぁ、こんせぷとができれば、小説をかいたのと同じ
ということか?》
『いえいえ、荒削りのラフスケッチに過ぎないので、あくまで、
発想技法で、コンセプトが膨らんでも、骨子ができた。
 という状況です。
 そのあとに肉付けしていくというのが、小説を書くという作業
になるわけです』
「つまり、コンセプトを膨らませるというのは、小説でいうと、
小説の構想を練るっていうのと、よくにているってことだね」
『そうですね』
《ふに、こーそーというと、えらいお坊さんのことか?》
 構想だよ、めぐたん。
 これからしようとする事柄について考えを組み立てることで、
特に作品を作る際に、その内容とか構成とか全体にわたって組
み立てられた考えの内容のことで、これと、コンセプトを膨ら
ませるのはよく似ているってことだね。

 それじゃぁ、アルデベルチ






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