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小説を書こう!
第165回
 小説の書き方 キャラクターについて9 敵役の役割


 

 

 

 

 

 

★★★
 ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
《なのだ、なのだのめぐたんなのだ\(⌒▽⌒)/》
「前回は、登場人物は主役、脇役、敵役の種類の3種類だったってはなしだったよね」
『前回は、脇役の役割でしたが、今回は敵役についてお話したいと思います』
《たしかに、悪の魔王とか、宿命のライバルとかあると夢中になれるのだd(゜ο゜)oナルホド》
『そうですね。
 敵役とは、主役と対立する存在です。
 となると、なぜ、対立するかが重要なキーとなるでしょう』
「因縁ってやつだね」
『そうですね。主人公との因縁、ないし、運命、宿命というものを考えなくてはいけません』
《ふに、どうしてなのだ?(゜Д゜)・・・・・・??》
『たとえば、何の因縁もない敵役に対して主役が勝ったとします。それで面白いでしょうか?』
「たしかに、勝ったけど、何か物足りないし、そもそも、勝負する理由とか必然性とかないね」
『はい。
 ですから、適役と戦ったり、勝負する理由としての因縁はとても大切です。
 また、敵役だからといって、個性もなく、言っている事に共感が得られなくても面白みに欠けます』
「それって敵役にも個性が必要ってこと?」
『そうですね。
 できれば、敵役の主張にも読者が説得力を感じさせ、共感をえられるのが理想的です』
「どうして?」
 ただ、主人公に倒されるだけなら、壊れるものと同じで、小説の物語として、もりあがらないだけじゃない?
 ムーシコス君。
『それもあります。
 やはり、敵役の目的と主人公の目的の差が衝突させることで、読者にも主人公と敵役の対立に参加してもらうことが、
感情移入してもらえることになります』
《おお、感情移入できる小説は面白いと思うのだ(*゜0゜)》
『主役と敵役それぞれの持つ目的の差が大きければ大きいほど読者に様々な感情やカタルシスを与えることになります』
《タルニスシ?
 いかにめぐたんがお寿司が好きでもタル一つは無理なのだ(@ ̄¬ ̄@)ジュルリ♪ 》
 カタルシスだよ、めぐたん。
 精神の浄化作用って意味だね。
「なんか、めぐたんの聞き間違えも、クニークルスの説明もいまひとつピンとこないよ」
『カタルシスという言葉は、心の中に溜まっていたオリに閉じ込められたようなのような感情が解放され、気持ちがすっきり浄化されることを意味します。
 もともとは、アリストテレスの悲劇論から悲劇が観客の心に怖れと憐れみを呼び起こし感情を浄化する効果をさす演劇学用語でした。
 それが、精神医療においては抑圧されていた心理を意識化させ、鬱積した感情を除去することで症状を改善しようとする精神療法をさしています。
 それが、一般化し心の中にあるわだかまりが何かのきっかけで一気に解消することをいうようになりました』
「えっと、心の中のわだかまりが小説を読むことで解消するってことかな」
『そんなところですね。
 また、敵役は主役を圧倒的に強いないし、有利な環境をもっている方が盛り上がるでしょう』
「乗り越えるべき壁が高ければ高いほど達成感がでる、つまりカタルシスを得られるわけだね」
『はい、その通りです。
 さて、主人公、脇役、敵役と紹介してきましたが、主人公がさまざまな障害を乗り越え、勝利をえることが一種の小説に望まれることですが、これを演出するのは脇役です。
 そして、立ちふさがる障害が敵役だということです』
 それじゃ、アルデベルチ。


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