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第169回
 小説の書き方 キャラクター創作術 4  主人公の魅力は脇役敵役との関係性

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★★★
 ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
《なのだ、なのだのめぐたんなのだ\(⌒▽⌒)/》
「前回はキャラクターをたくさん作ることがキャラクター
を立てることに必要だって事だったよね」
《なんでなのだ?(; ?_?)》
 えっと、それが前回の話だよ、めぐたん。
 主人公を目立たせる為には、主人公単体ではなくて、た
くさん作られたキャラクターとの関係によって魅力が引き
出されるってことだったよね、シニョール呟き尾形。
『はい、その通りです。
 ですから、主人公の魅力を引き出すキャラクターを作り
出すことが必要となります』
「どんな風に?」
『方法はいろいろありますが、まずは、主人公を作成しま
す。
 次に、主人公とは違う要素のキャラクターを作成します』
《わかった、主人公とキャラがかぶらないためだな》
『はい、その通りです。
 さらに、主人公と違う要素は、自然と主人公と脇役の対
比に役立ちます』
「比較すると分かりやすいものね」
《でも、どんな風にちがくすればいいのだ?(?_?)σ》
『たとえば、積極的な主人公がいたとすれば、同じことに
対して消極的な脇役がいたらどうでしょう?
 ただ、積極的であるよりも、消極的な脇役がいた方が、
主人公の積極性が際立ちます』
「なるほどね」
『対比に対して、対立と言うものもあります』
《タイツがどうしたのだ》
 対立だよ、めぐたん。
 二つのものが反対の立場に立つこと。
「どんな風に違うの?」
 対比は、二つの性質あるいは量の違ったものを並べるわけ
ですが、小説のストーリとしては、消極的なものです。読者
に気付かせるような関係といえるでしょう。
 それに対して対立は、小説のストーリーと直接関係してく
るものです。
《それは敵役との関係と言うことだな(ΦωΦ)》
『敵役とは限りません。
 仲間内での意見の相違でも対立は生じるし、立場、嗜好、
主義主張がぶつかり合うからです。
 たとえば、消極的な主人公は、物語の中で受動的になる
し、行動をおこさないような言動や決断をしますが、積極
的な脇役なら、その主人公に行動を起こすような言動を取
るわけです。
 主人公のキャラクターを立たせるということは、個々の
キャラクターの設定よりも、主人公と脇役、敵役との人間
的なつながりを優先することが大切です』
「どうして?」
『キャラクターの設定に対して、掛け算にように魅力を
倍増するからです』
《どーゆーことなのだ?》
『キャラクターの設定は、データでしかありません。
 それをキャラクター間の関係性によって、キャラクター
は動きだすわけです。
 それは、データだったものがキャラクターとして動き出
すことを意味しますし、人間関係は行動の動機としてはもっ
とも説得力があります』
 たしかに、好きな人、嫌いな人、尊敬する人、軽蔑する
人とかに反応は違うよね。シニョール呟き尾形。
『はい。
 たとえ、どこにでもいるような平均的なキャラクターだと
しても、登場人物の関係性によって二倍にも三倍にも魅力的
になるものです。
 なぜなら、読者もまた社会の中でお互いの人間関係をもち、
より身近なものとして、キャラクターに親近感を感じるから
です』
 なるほどね。
 それじゃ、アルデベルチ。


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