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小説を書こう!
第171回
キャラクター描写について 2  描写はわかりやすく 

 

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 ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
《なのだ、なのだのめぐたんなのだ\(⌒▽⌒)/》
「前回は、作者がイメージをそのまま文章にしても、読者にイメージを伝えるのは非常に難しいということだったよね」
『そうですね。
 キャラクターの描写を細かくすることで自分のイメージを読者に伝えられるかと言うと、作者のイメージと読者のイメージが一致するとは限らず、食い違いや齟齬は生じるでしょう。
 でも、長い描写は読者にくどさを感じさせ、読みにくく、人物描写に文字数をかけ過ぎてしまいかねませんし、実は分かりづらい文章になります』
《じゃーどーすればいいのだ(-_-;ウーン》
『イメージをそのまま伝えることができないことはわかりました。
であれば、発想を逆転させて、イメージを読者にゆだねると言う方法があります』
「それでいいの?」
『むしろ、小説において、小説を読んで想像力をはたらかせることも、小説の楽しみのひとつです。
 詳細に描写するよりも、連想しやすいキーワードを用いていくことで、読者は想像力をはたらかせてくれます。
 たとえば、美しい女性、勇ましい男性というイメージは、一人一人読者によって違いますが、ある程度、だいたいの大きさ、イメージしやすい2、3のキーワードを用いれば、読者は想像を楽しんでくれます』
「読者が描写を補足してくれるってこと?」
『そうですね。
 その方が、よりわかりやすく、外見も内面も魅力的に読者が補正してくれるということです。
 ここで気をつけるのは、キャラクターの詳細の描写は具体的どころかむしろ、抽象的なものの方が連想しやすいのです』
 どうして? シニョール呟き尾形。
『まず、くどい外見の詳細の描写よりも、抽象的をいくつかいれ、さらに、外見よりも動作や台詞によってストーリーを進め、ストーリーとキャラクターが連動してキャラクターを連想しやすくしているのです』
《たしかに、描写だけだとつまんないな(´0`) =3》
『キャラクター描写というと、ストーリーを止めて外見の説明の表記に終始してしまいがちですが、外見については、連想しやすい言葉で、あえてストーリーを進めるようにすることで、イメージしやすい人物描写ができるということです』
「ストーリーがキャラクターの描写になるってことだね」
『そうですね。
 もちろん、説明的な描写が悪いわけではありません。ただ、キャラクターが登場するたびに詳しい描写では、ストーリーが止まってしまいますし、ストーリーの楽しさを感じられなくなるでしょう』
《ふに、ちゅーしょーてきってどんなふーに?( ̄0 ̄?)》
『基本的に数字に置き換えられるようなことは必要でない限りさけることです。年齢、身長といったものは、数字を出さなくても表現できます。
 また、台詞、言葉づかいは性格、年齢などを顕著にあらわします。
そして、周りの人の反応があると、読者もその周りの人の視点になりイメージしやすくなります。
 また、何かと比較するような表現もあるといいでしょう。
 緑色の瞳というよりも、エメラルドのような瞳の方が分かりやすいでしょう』
「そんなにいっぱいなの?」
『いえ、どれか一つでかまいません。
 読者が連想しやすい表現を選ぶことです。
 具体的な表現をあえてしなければ、それは読者の想像する余地を与える。そのかわり、短くても連想しやすい短い描写をするわけです』
 それじゃ、アルデベルチ。



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