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184号  人称と視点について 5 人称の選び方 3

 

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★★★
 ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
《なのだ、なのだのめぐたんなのだ\(⌒▽⌒)/》
「前回は、三人称一元視点、および一人称では、感情移入という効果
が期待できる反面、視点移動のリスクが高くなるって話だけど、どう
いうこと?」
『小説において、人称を考えるうえで、書きやすさ以外で考えるべき
は感情移入の程度と相手です』
《ふに、さっぱりわからないのだ(o−Д−)?》
 どれだけ読者に対して感情移入の度合いを重視するか、ということ
かな。めぐたん。
「えっと、今までの話だと感情移入を重視すれば一人称が最適って
感じるなるよね」
『そうですね。
 一人称の視点となれば、主人公の視点です。
 主人公の視点と読者の視点が一致しやすい人称は一人称だという
ことです』
 それはいいんだけど、小説って、三人称一元視点が多くない?
 シニョール呟き尾形
『はい。
 多くの作品が、一人称ではなく三人称一元視点になっている理由と
して、一定の感情移入は確保し、客観性を確保するということです』
「三人称一元視点は、実は一人称だってことかな」
『一人称を主人公の内側からの視点だとすれば、一人称の文章を外側
から眺めてつつ、客観的に語るというのが三人称一元視点だというこ
とですね』
《客観的に語るってゆーけど、よくわからないのだノ\(*`∧´)/》
『観察するだけの存在が語るような語り方ですね。
 そういう意味では、キャラクターとして、登場していないから
存在感はゼロですが、語り部として小説を語るということです』
 ここまでの話を聞くと視点っていうのは、映画とかのカメラワーク
ににているね。シニョール呟き尾形。
『そうですね。
 一人称は、主人公に固定された主観的な視点です。
 カメラは1点に限られていますが、三人称一元視点の文章は、
一人称よりも 客観的で冷静です。
 言葉遣いも、主人公の普段使いそうな語彙に限定されることはあり
ません』
《そっか〜(_ _)φメモメモ
主人公が知らないような言葉とか言いそうもない言い方は不自然だ
ものな(o^o^o)。》
『はい。
 つまり、語り口調も自由に表現することができるわけです。
 つまり三人称一元視点の語り部は主人公にもっとも近い立場であり
ながら、視点主とは一歩引いた位置から物語を眺めていると言えます』 
 それじゃ、アルデベルチ。



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