ホーム > 目次 > 小説を書こう! 

小説を書こう!
183号 人称と視点について 4 人称の選び方 2

メルマガ購読・解除
小説を書こう!
読者購読規約
>> バックナンバーpowered by まぐまぐ!
 

 

★★★
 ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
《なのだ、なのだのめぐたんなのだ\(⌒▽⌒)/》
「前回は、人称と視点についてだったけど、今回は小説の何につ
いての話しなの」
『人称の話の続きで、一般的な三人称についてより掘り下げてお
話ししたいと思います』
「三人称は、一元視点、完全客観型、多元視点型と3種類あるん
だったよね」
『そうですね。
 その中で一人称ないし、三人称の一元視点は、主人公と読者と
同じ視点に立てるので感情移入の演出がしやすいことになるで
しょうね。
 もちろん、やり方次第というものはありますけど』
「創意工夫、演出しだいでやっぱり変わるんだね」
『そうですね。
 一人称や三人称一元視点のメリットは、主人公と同じ物語を小
説を通して感じ取る感情移入しやすいものがあることです』
「デメリットは?」
『情報が制限されることが一番ですね。
 ただ、制限されることを逆にわからないことで、何が起こるか
わからないという主人公と同じ経験を体験しやすいということで
す』
《感情移入だな⊂((〃 ̄ー ̄〃))⊃ ふふふ》
『はい。
 また、一人称や三人称一元視点とは別に、三人称完全客観型、
多元視点型は視点移動が必然となります』
「でも、視点移動は厳禁だし、やむを得ない状況を除いて、でき
る限り使わない方がいいんじゃなかった?」
『たしかに、視点移動は、感情移入の妨げになります。
 ですから、三人称完全客観型、多元視点型もおすすめ、という
わけではありませんが、三人称完全客観型、多元視点型は、一人
称、三人称一元視点より感情移入を重視していません」
《ふに、どーゆーことだ?o((><o))》
『いってしまえば、一人称、三人称一元視点は読者の感情移入に
よって楽しむタイプの文章になりますので、感情移入が重要です
が、三人称完全客観型、多元視点は、客観的に小説の世界や事件
を楽しむタイプの文章になるので、感情移入よりも重視すべきも
のがあるということですね。
 ですので、もし、小説の演出上、主人公以外、ないし三人称一
元視点以外の視点によるストーリーが絶対に必要だったとして、
でもそれはストーリー終盤のほんの一部分。あとの部分は主人公
視点でも充分だとしても、一人称はきっとメリットよりもデメリッ
トの方が大きくなります』
「突然すぎて、読者の感情移入が突き放された感じをうけるもの
ね」
 感情移入の重視が、一人称、三人称一元視点か、三人称完全客
観型、多元視点型の大きな選択の分け目ということだね。シニョー
ル呟き尾形。
『そうですね。
 さて、三人称一元視点、および一人称では、感情移入という効果
が期待できる反面、視点移動のリスクが高くなります。
 次回は、その点についてお話ししたいと思います』
 それじゃ、アルデベルチ。


★★★

第182回へ戻る 小説の書き方 人称と視点について 3 人称の選び方 1

第184回へ進む 小説の書き方 人称と視点について 5 人称の選び方 3

質問、感想などは、小説を書こう! 掲示板などに書き込みしていただければ、モチベーションもあがります(笑)

 

タイトルへ戻る